平成11年度 職場体験の報告        

 平成11年2月8日(火)本校の第2学年生徒15名(インフルエンザで2名欠席)は、少年式の記念行事である職場体験を行った。このページでは、その体験学習で学んだことをそれぞれの生徒が打ち込んだ文を紹介します。
 少年式とは、昔の元服式をもとに愛媛県の第2学年の生徒がが、自覚・立志・健康の目標のもとに成長の節目を2月4日の立春の日に祝う行事で、現在、愛媛県のすべての中学校で行われています。本校では式典の後、2年生の保護者と全校生徒でもちつきをしました。そして記念行事として、この職場体験学習を平成9年度より行っています。

三崎町保健センター(デイサービスセンター) 文:5413 5414

仕事の内容 利用者の方の送り迎え、会食、交流、入浴の介助等

体験を通して学んだこと 5413
 デイサービスセンターに行って最初は、何をすればいいのか分からなかったのですが、職員の方や利用者の方が優しく教えてくれました。私が肩をもんだりすると、「気持ちいい。」と言って下さったことがすごく、うれしかったです。また、お風呂では、利用者の方のお手伝いをしました。背中を流がしたり、頭を洗ったりしました。みなさん、すごく気持ちよさそうに入っていました。
 お昼からは、利用者の人と協力していす作りをしました。私は八幡さんと一緒に作っていましたが、あまりの下手さに最後は職員の方が手伝ってくれました。
 私が一日、職場体験をして学んだことは、利用者の人を、ただ手助けすればいいのではなく、その人のやる気を尊重してあげることが、大切な事だいうことです。また、「人に言われてするのではなく、自分からしなければいけない。」とミーティングの時に教えていただきました。自分自身、そのことが欠けていると思いました。何事にも積極的にとりくむことが大切なのだと思います。

体験を通して学んだこと 5414
 お年寄りとの交流は、今まで挨拶などを交わす程度でしたので、最初は少しとまどったけれど、すぐにとけこんでいく事が出来ました。それに職員の方も優しくて、面白くてそして親切で、とてもいい人達ばかりでした。私が一番印象に残った仕事は、入浴介助です。妹の髪は洗ったとがありますが、あまり上手に出来なくて心配でした。しかし、おばあちゃんが「ありがとう」と言ってくれてとてもやりがいのあるいい仕事だと感じました。デイサービスに行って本当に良かったと実感しているし、機会があれば、またやってみたいです。
私は将来看護婦になりたいので、おじいちゃん、おばあちゃんへの接し方を学んだことが将来役に立つと思います。看護婦になれたあかつきには(三崎町、その他の)デイサービス、施設などにボランティアで足を運んでいきたいと思います。そして、何事にもお年寄りのペースでゆっくり進めていきたいと思います。お年寄りとの交流の大切さ、楽しさなど、とても素敵な事が学べました。どうもありがとうございました。


フーズにこにこ    文:5410,5418

仕事の内容商品の前だし、袋詰め、陳列、ラップかけ等

体験を通して学んだこと 5410
 私がにこにこに行ってまず一番最初にしたことは、商品の場所を覚えながら、その品物のほこりを取ったり、きれいに並べたりすることです。そしてその後、えのきや長芋を袋に入れたりキャベツ・かぼちゃ・トマトなどにラップをかけたりしました。この時が一番難しかったです。でも、店員さんにとてもよく教えてもらい、うれしかったです。
 午前中はずっとレジのところで、買った品物を袋に入れたり、「いらしゃいませ。」「ありがとうございました。」を言ったりしていました。そのとき、レジの方にたくさんのことを教えてもらいました。午後は野菜のそうじ(ブロッコリ−などの根元を短く切ってきれいにすること)をしたり、バレンタインチョコの包装をしました。このおかげで少しは包み方が上達したと思います。
 私が職場体験を終えて思ったことは、どの仕事もそれぞれ難しく、お客様のことをかんがえているのだと思いました。将来私がなりたい仕事は、人の役にたつことのできる仕事です。そのような職業に就いたら、その時は相手のことをよく考えていきたいなと思います。そして、にこにこの方々がやさしく話しかけてくれたり、やさしく教えていただいたように、私も誰にでもやさしく接していきたいです。

体験を通して学んだこと 5418
 楽しかったこと・・・休憩時間、商品の袋詰め、値段はり 等
 きつかったこと・・・商品の前だし、外のかごの救出(この日は、風が強かった。)
 私が、体験を通して学んだことは、思っていたよりも、仕事が大変だったということです。だからうまくいかない点もたくさんあり、お店の人にもいっぱい迷惑をかけてしまいました。でも、とても優しく接してくれたので、仕事がやりやすかったです。職場体験にをフーズにこにこを選んで本当に良かったです。
 私の将来の夢は、自分の店を持つことです。雑貨屋さんがいいなと、日々夢見ています。そこで「お店」という点で、フーズにこにこを選びました。お店の仕事を学んでいく中で、店長さんは、よくこの言葉を口にされました。「お店の商品で悪い物を売ってはいけない」。これは、もし悪い物があったらお客様を不愉快な思いにさせるからだそうです。本当にその通りだな、と思いました。決してお客様に嫌な思いをさせない、楽しいお買い物を!!!  これは、基本だと思いました。


八西CATV  文:5402,5417

仕事の内容  テレビ番組の取材、編集

体験を通して学んだこと 5402
 最初は、この職場でどんな人が教えてくれるか心配だったけれど、担当の方は結構おもしろい人だったのでほっとしました。取材は、雪と風で寒くてカメラを持つと、手が痛くなるくらいで結構きつかったです。でも、いろいろな人にインタビューをするのは結構楽しかったし、どんな風に番組を作るかも分かったのでよかったです。この職場の人は明るいけれど、番組を取るときはみんな真剣にやっていたので、少し緊張感を感じ、「いい番組を作ろうとしているんだな。」ということがよく分かりました。仕事は、何でも一生懸命にしなければならないのだなと感じました。
 将来僕は、どんな職業についているか分からないけど、この職場体験で学んだ、仕事をする大切さを元に自分にあった職業を探していきたいと思います。できれば、人の役に立つ仕事を目指し、そして、その仕事で一番になれるようにしたいと思います。(プロになって、自分の仕事に誇りを持ちたい)

体験を通して学んだこと 5417
 私はインフルエンザで参加できませんでしたが、5402君の文章を読んでみると楽しかったようなので、うらやましかったです。ですが、取材に行ったりして終了時刻は一番最後になり大変そうでした。取材は消防署と郵便局へ行き、インタビューをその職場に行っている友達などにしたそうです。また、みんなのあこがれ、カモメジャンバーを着てTVに出られるなんていいなと思いました。後で、みんなの話を聞いていると5402君のインタビューの仕方は、かなりおもしろかったようです。
 TV局関係の仕事の本を読んだりして思ったのですが、やはりTVの仕事はハードです。特にニュース番組の制作は、毎日しなくてはいけないので、とても忙しいそうです。取材をするカメラマンなどは、何キロもある重いカメラを担がなくてはいけません。しかし私は将来、仕事に没頭できる人になりたいのでこういう職業もいいかもしれないと思いました。


三崎郵便局  文:5403,5407,5408,5411,5412,5413

仕事の内容  郵便物の分別・配達、清見タンゴ−ルの申込書を封筒に入れる作業,ラベル張り、荷札シール貼り、ゆうパック運び、判子押し、など地道な作業

体験を通して学んだこと 5403
 僕は郵便局に行って楽しかったことは、郵便局の知らなかった仕事をさせてもらったり、友達と寒い中、選果場でゆうパックの箱を運んだことです。きつかった仕事は、地味な作業で、封筒の中に紙を入れて、のりで閉めるという作業でした。一見簡単そうですが、いっぱいあったので疲れました。反省点は、途中で作業をしていて、いやになったときがあったので、これから恨気強くなりたいと思います。
 僕は実際仕事をしていて分かったことがあります。それは自分の根気のなさです。作業をしているとき、みんなはいつまでも一生懸命やっていたのに、僕は最後の方になると、いやいややりだしやる気をなくしてしまいました。仕事というのはどんな仕事もいやいややってはいけないと思います。僕の将来の夢は郵便局員になることですが、どんな仕事もいやいややらず、楽しく恨気強くやっていきたいです。

体験を通して学んだこと 5407
 僕たちの主な仕事は、清見タンゴールのDM(全国の郵便局においてもらうゆうパックのPRみたいなもの)作りと、ゆうパックの箱に宛先や送った人の名前などを書いたシールを貼る事と、三崎町あてにきた郵便物の仕分けでした。
 午前中は、主に個人あてのDMを、何枚かに分けて挨拶状と共に封筒に入れました。担当だった女の人は「地味な仕事でしょ」と言っていましたが、けっこう楽しい仕事でした。1時間30分くらいDM作りをして、昼前に三崎選果場へ行き、みかんの入った小包に荷札シールを貼りました。そして弁当を食べて、再びDM作りを始めました。担当の人は、「1時くらいからでいいよ」と言ってくれましたが、他にする事がなかったので、早目に始めました。午後からは、主に他の郵便局あての荷作りをしました。
 封筒詰めなどが終わって休憩していると、職員の方が、自動現金預かり機の使い方や、郵便の流れなどを教えてくれました。そして最後に三崎町あてににきた郵便物を地区ごとに分けて仕事を終了しました。けっこう長い1日でしたが、郵便局の仕事ができて有意義な1日でした。
 今回の体験で、仕事の大変さや、楽しさなどが分かったと思います。僕は主に室内の仕事しかしていませんが、雨の日も、風の日も、雪の日も、一生懸命郵便配達をする外勤の人はとてもすごいと思いました。将来は今回の体験を参考にして人の役に立つ仕事をしたいと思います。

体験を通して学んだこと 5408
 僕が郵便局の仕事で、おもしろかったことは、はがきや封筒を地域別に分ける仕事です。その仕事は1番最後だったので、疲れていたけれど、おもしろかった仕事です。また、パンフレットを封筒にいれて、のりを付けて閉じる仕事は数が多いし、肩がこってとても疲れました。
 郵便局にいった人は、みんなましめに頑張っていたのでよかったと思います。思っていたより疲れたけれど、僕は仕事を飽きずに集中して頑張れたと思います。このように朝から晩まで同じような事をしていたのにずっと続けることができたのは、ときどき人と雑談したりしながら休むことができたからだと思います。だから、将来仕事につくことができたら、職場の人と話したり協力したりすることが大切だと思いました。

体験を通して学んだこと 5411
 ここでの仕事は、清見タンゴ−ルの申込書を封筒に入れる作業が大半だったと思います。初めのうちは新鮮な感じでしたが、30分、1時間、2時間・・・と時間が増すごとに意識的にやっている気がしなくなってきました。糊づけをしたときもそのような感じでした。毎日そういう仕事をしている方々は、本当にすごいと思いました。また,その作業に限らず、仕事というものは、毎日同じことの繰り返しなのだということが改めて脳裏に焼きつきました。職場体験では、様々なことが学習でき、とても良い体験になりました。
 職場体験では、仕事の大変さ、大切さ、その他色々なことを学んだように思います。仕事をよく知り、よく理解し、その後、自分に適当な職業を選ばなくてはと思いました。私の希望する職業は公務員です。しかし、具体的にどのような職に就きたいのかはまだ決めていません。上記で述べたことをよく考え、職場体験で学んだことを生かし、自分の将来を選択していきたいと思います。

体験を通して学んだこと 5412
 私は、初めに郵便配達をしました。ちょうどそのとき外は風が強く、雪も降っていたので、配達はとても大変でした。でも、私は郵便配達がしたかったので、夢が叶って良かったです。郵便配達をする人達は、雪の日も雨の日も365日配達をしているので、すごいと思います。郵便配達をしてみて、配達はとても大変な仕事だけど、とても大切な仕事だと思いました。郵便局に戻ってからは、封筒の中に紙を入れる地道な作業をしました。反省点としてはもう少し進んで作業をしたら良かったです。
 この経験で学んだことは、仕事をすることの大変さと大切さです。郵便局の仕事は初めてだったので、いい経験ができました。郵便局はお客さんを相手にする仕事だから気持ちの良いあいさつが必要だと思いました。局長さんも「あいさつのできない人は仕事もできない」と言っていました。私はまさにその通りだと思いました。将来は美容師になりたいと思っているのでこの仕事も、お客さんを相手にする仕事だからとてもいい経験になりました。

体験を通して学んだこと 5413
 私は、三崎郵便局で職場体験をして、郵便局という一つの機関についての知識を得られたことと共に、実際に配達などを体験することで、より正確にそれについて理解出来たことが、良かった点だと思いました。特に、雪の中での郵便配達は、数件の家しかまわっていないのに、とても疲れました。局長さんに指導していただいたことの中に、大きな声で挨拶することというのがありました。小学生の頃も中学生になった今でも、学校で、大きな声で挨拶しなさいと言われるのは、このためなんだと思いました。
 私は、文通が好きなので、手紙を待つ楽しみや、受け取る楽しみなら知っていたけど、実際に配達をしてみて、今度は配る側の気持ちも少し分かったような気がします。そして自分自身では、やっぱり人と接する職業をしたいと思いました。今の状況は、やりたいことがわからないのではなく、やりたいことがたくさんありすぎるといったかんじなので、今はとりあえずその中から本当にしたいことを探すのが目標です。だいたい同じ系統の夢なので、最もやりがいのありそうなものを選びたいです。
 今回の職場体験で、健康と体力がとても大切だということがわかりました。どんな仕事に就いたとしても、いつもベストをつくせるように健康管理に気をつけ、仕事に取り組みたいと思いました。


三崎町清掃センター  文:5401,5405

仕事の内容  ゴミの分別、焼却

体験を通して学んだこと 5401
 楽しかったことは、最初に清掃センターへついていきなり、なぜか1時間も休憩をしたことです。その休みの間に、みかんを何個かおじさんからもらったので、少し食べました。みかんを食べながら西本君との会話は、とても楽しかったです。
 きつかったことは、雪が降ってとても寒い中で、ビンや缶の分別をしたことです。ビンや缶から出る汚い液で濡れて、冷たいし臭かったです。でも僕はこんな大切で厳しい仕事ができて、とてもいい体験になりました。自分の将来の職業としてこの清掃センターのことを考えたことはほとんどありません。でも、ゴミの分別がこんなに厳しいとは思いませんでした。だから僕は、これからは、缶とビンと燃えるゴミをちゃんと分別して捨てるように気をつけたいと思いました。ゴミを捨てるということは、将来ずっとやっていくことなので、ちゃんとしないといけないなということが分かりました。この清掃センターの体験学習を通して、将来の仕事は人の役にたつ仕事につきたいと思うようになりました。

体験を通して学んだこと 5405
 僕はここにきて、事務所でストーブにあたりながらみかんを食べ、おじさんたちとNHKの「おはなしの国」を見た事が楽しかったです。また、きつかった事はたくさんの缶の中から、アルミ缶、スチール缶を分けることでした。
 仕事の感想として、残念だったのが、ゴミ収集車にのれなかった事です。でも、とても、すごい仕事だということが分かりました。最初は、何をしたらいいのか分からなかったけど、おじさんたちが、していることを見ぶり手ぶりで、なんとかやっていけました。今回僕らは、燃えないゴミの作業をしたけれど、もし今度機会があれば、燃えるゴミの作業もしてみたいです。この経験を通して、将来は、今回の仕事のように人のために役立つ仕事につきたいと思います。
 また、アルミ缶とスチール缶の分別を心がけていきたいです。また、燃えないゴミ、燃えるゴミの分別にも力を入れて行きたいです。清掃センターの人達は、どんなに汚くても文句一つ言わず、黙々と仕事に取り組んでいました。おじさん達は、町内をきれいにするために、寒い中ゴミ収集や焼却をしていました。 僕は、少しおちつきのない時があるので、これからは、けじめをつけ何事もがんばっていきたいです。


八幡浜消防署第1分署  文:5404,5406,5409

仕事の内容  火災や災害に備えての訓練

体験を通して学んだこと 5404
 職場体験をして僕は、煙の中に入っていった訓練が一番楽しかったです。煙の中でも先が見えると思っていたけど、実際にはいってみると思っていた以上に先が見えないのはびっくりしました。一番きつかったのは体力訓練です。最初に20分走ったのはあまり疲れなかったけど、次にやった腕立て30回と腹筋50回背筋50回のトレーニングを2セットやったのは、死ぬほど疲れました。
 訓練の中でやった、人口呼吸や心臓マッサージなどは、これから人が倒れている場合にすぐにやっていきたいです。職場体験をして、仕事をしている人は、細かいところまできちんとしていないといけないと思いました。また、毎日の車の点検や気象情報などを調べたり、いろいろなことをしていました。僕もこれからはなるべく細かいところにも気をつけていきたいです。

体験を通して学んだこと 5406
 僕が、この職場体験をして学んだことは、仕事はすごくきびしいということです。でも、署員の人は、友達のように接してくれたし、すごくやさしかったから、とてもうれしかったです。一番きつかったのは、体力訓練です。その中でも、腹筋と腕立て伏せが、すごくきつかったです。でもすごくいい体験ができたからよかったと思います。煙の中にもはいったけど、マスクを外すとすごいにおいがして、改めてマスクの効果を知りました。
 これからは、第一分署で学んだことをどんどん生かしていきたいです。例えば、人口呼吸や心臓マッサアージなどです。将来の職業については、自分のやりたいことに向かって、あきらめずにやっていきたいと思います。多くの仕事には、体力がいるので、ここで教えてもらった体力作りを活用して自分を鍛えていきたいと思います。

体験を通して学んだこと 5409
 僕は当日インフルエンザで休んでいたので、行った人から聞いたことと本を読んでわかることで考えてみました。消防署では毎日体力訓練や、筋力訓練などの体力的な訓練をしているそうです。他にも救助訓練、放水訓練などを、実際とほぼ同じ状況で訓練をしているそうです。
 消防署の人達みたいに、または消防官の人みたいに人の命を救えたり、人のために頑張れるようなすばらしい生き方をしていきたいです。でも、毎日、同じようなつらい訓練に耐えていけるということでも、すごい忍耐力があると思いました。