長崎山の牛鬼

 長崎山、そこへある日のこと目をまかすような大物がずばい上がってきました。
 それは牛鬼で、鉄砲を向けられたとき、「私は村人達を元気に祭ってあげるけん、助けてくれ。」と言いました。打たれる思いでいた牛鬼はずばるよしもなく、助けてもらいました。
 お祭りのたびにワッショイ、ワッショイ祭るという、兵藤たも衛門さんとそういう約束で喜んで海へ帰りました。今でも牛鬼は全国各地、いたる所でまわしています。めでたしめでたし。

    話をしてくれた人・・・二名津 中井フジエ(取材当時91歳)
    取材・・・・・・・・・・・・・平成2年度

    編集責任・・・・・・・・・MI(5215)